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2024.09.26

校長メッセージ

今すぐに抱きしめたい

桜丘にスクールソーシャルワーカーとして、週一日勤めてくださっている池田先生という方がいます。桜丘に来られて10年くらいになるでしょうか(すみません、ざっくりで)。これまでたくさんの生徒や保護者の方が池田先生のカウンセリングを受け、学校生活を支えていただきました。もちろんそれは、今も継続中です。

私が教頭時代から、養護教諭、池田先生、私の3人で、情報共有をする時間を月に一度持たせていただくようになりました。桜丘生をとても大切に思ってくださり、私たち教員が知っておいた方がいい情報のみを可能な範囲で共有させてくださいます(カウンセリングは守秘義務がありますので)。池田先生はよくこんな風に言われます。「生きづらい生徒や環境に恵まれない生徒は水面下にとてもたくさんいる。それは桜丘に限らず、社会全体に。そういう子たちに社会の「愛のかけら」をかき集めてあげることが大事。一番大きな「愛のかけら」はやっぱり学校。つまり、先生たちの愛。行政ができることももちろんあるけど、やっぱり学校の役割が大きい。桜丘はそういう役割ができる学校ですね。」と。それは私の心にとても響きました。以降、心掛けるようにしています。

時に私の悩みやとりとめない笑い話、子育ての悩みも聞いてもらいました。いつでもにこやかに頷きながら聞いてくださいます。池田先生のお子さんが自閉症であることは知っていました。ただ、池田先生はそのことを憂うわけでもなく、時々話の流れでさらっと言うので、いい意味で気にかけたことはありませんでした。つい先日、月に一度のその会の最後に、「校長先生、私、本を出したんです。良かったら読んでください。」といただいたのがこの本です!

先に言いますが、プロモーションはいっさい含みません!笑

「えっ?先生の次男君が家を建てたんですか?!」とびっくり!素晴らし過ぎますよね!早速読み始めたら、池田先生の人柄や口調を身近に知っていることも手伝って、読むことをやめられなくなり、一気に読んでしまいました!そして、なぜか泣けて泣けて・・・。自閉症の次男君が家を建てるに至った経緯もさることながら、池田先生のとても純粋な子育ての姿勢にただただ感銘を受け、「私もこんな風に子育てをしてあげたかった。」と自分を振り返りました。仕事、仕事で来てしまったので・・・。娘は海外の大学に通っているのでなかなか会えませんが、今すぐに我が子を抱きしめたくなりました。

自閉症であるないに関わらず、子育てをしてきた(している)すべてのお母さんの心に響く内容だと思います。池田先生、素晴らしい本になりましたね!ありがとうございました。

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