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2025.02.13
普通科
小さな火種は大きな炎へ
先日(2月7日)、Zip-FMナビゲーターの小林拓一郎さんを桜丘高校に招いて人生講話をしていただきました。
今回は講話の中にあった「グレープパークコートの創設」について話していこうと思います。
当時、学生だった小林さんはバスケにのめり込んでおり、周りの実力者に追いつこうと、家で自主練習をしていました。しかし、ボールだけの練習では伸びしろに限界を感じた小林さんは、ゴールを購入し、家でシュート練習もできるような環境を作りました。
学生時代はそこで練習を続け、バスケの技術に磨きをかけたそうです。
そんな学生時代を過ごしていた小林さんは、大人になった今、「誰でも自由に使えるバスケットコートを作りたい」をいう思いから、「グレープパークコート」を創設しようと決意しました。
場所は亡くなった父から受け継いだブドウ農園を使用する予定でした。
しかし土地はあれど、施設を作るための資金がありませんでした。
そんな状況でもあきらめず、自分のできることから始めてみようと動き出し、手始めにブドウを栽培するために使用していたコンクリートの柱をてこの原理などで引き抜いて整地することから始めました。
その様子をSNSで公開したところ、「グレープパークコート」の創設に協力したいという支援者が集まり、あっという間に整地が完了しました。
建設費用についてもSNSで拡散した情報から支援が届き、無事、創設にたどり着いたそうです。
生徒の中にもすでに利用者がおり、高校生以下は無料でコートを使用できます。
また、大人の利用者も隣接しているカフェで1杯飲むことで利用できます。
こんな素敵なコートを1人の「誰でも自由に使えるバスケットコートを作りたい」という思いから多くの人の繋がりを経て、実現したことに感動を覚えました。
この講話で小林さんは「小さな火種は大きな炎になる」と語っており、
周りの大人たちへも子どもの可能性に「それはできないだろうと小さな火種をつぶさないよう」呼びかけていました。
今回の講話の中でこの「それはできないだろうと小さな火種をつぶさないよう」という言葉が私の心に残る一言でした。
子どもたちが目指せる複数の可能性を大人が「できないだろう」というレッテルでつぶしてしまわないように、自分が納得できる未来に進めるよう、軌道修正することが教師の大切な仕事なのではないかと感じました。
生徒の可能性を広げられるそんな教師を目指して子供たちとこれからの学校生活を過ごしていきたいです。
(文責:普通科1年/佐藤僚)