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2024.11.20

校長メッセージ

素振りの少年

秋の雨ですね。嫌いじゃないです。むしろ、好きかな笑。季節が変わっていきますね。校長ブログを始めて2年と8か月。基本的に桜丘生の活躍を記事にしてきましたが、尽きることはなかったですし、これからもそうだと思います。高校生はやっぱり掛け値のない魅力がありますね。日々実感しています。

今日は他校生の話をさせてください。私は20年以上浜松から通勤していますが、家を出る時間が毎日だいたい同じなので、通勤路で日々同じ車を見かけますし、必ず赤信号になる場所も日々同じです。こんな話も以前しましたね笑。

浜松から豊橋市内に入って桜丘までの道すがらで、右折の矢印信号を待つ場所があります。結構長く待つ信号なんです。その信号の、角の家の前で、毎日素振りをしている少年がいました。小学生の頃からずっとです。時にお父さんがアドバイスしていることもありました。月日は流れ、「あれ?気付かないうちに高学年になったのかな?身長が伸びたなぁ。」「今年から中学生になったんだぁ!」と、ひとりでその少年の成長を楽しんでいました。もちろん、毎日意識して見ているわけではなく、無意識に目に入っていたので、通勤路の景色のひとつという感じでした。

そして最近になって、その少年が高校生になっていたことに気付きました。少年が素振りをしていた時間帯が、いつしか登校の時間帯になっていて(素振りはもっと早い時間にしているのだと思います)、家から出てきて荷物を自転車に積み、大きな野球バッグを自転車後部に固定し、元気に登校していきます。朝7:15くらいです。その野球バッグのロゴは他校の文字が記されていました。

その少年がどこの高校に行っても、応援したい気持ちは変わらないですし、小学生の頃からの人知れずの素振りは、必ず成果として表れると思います。毎日コツコツの積み重ねに勝るものはありませんよね!名前も知らない素振りの少年、今は青年ですね。高校卒業まで車の中からひっそり見守りたいです。

 

 

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