Blog 校長ブログ

こんにちは！今日は朝から打ち合わせや調整が重なり、あっという間にお昼休みでした。ホッと一息と思った矢先、ドアをノックする音が。返事をしても誰も入ってこないので廊下を覗くと、「あ～！S君！久しぶり～！」。３０年前の卒業生でした。「暇だったもんでさぁ、先生が校長になったって聞いとったで、顔見に来た。」と。彼は、生徒会長を2期務めた、男気のかたまりのような生徒でした。私はまだ２０代で、教師として認めてもらえてなかったと思います。３０年前と全く変わらない笑顔や、さりげなく相手を思いやるコミュニケーションの取り方、途中途中笑いを取って、本当に素晴らしい人柄。高校生の時からすでにそうでした。魚屋さんを経営していますが、お客様第一、長年地元に愛されています。

「俺が３年の時だったかやぁ、廊下ですれ違った時、変な顔しとったもんで『どうしただぁ？』と声をかけたら、先生泣き出したの覚えとる？なんか、上の先生に怒られたとか言って。」と突然の思い出話。失礼ながら私は全く覚えていなかったのですが、いまさらながら、情けなく、恥ずかしくて顔から火が出そうでした。「そんな先生が校長になっちゃって、大丈夫かん笑？」と。本当にその通りですね。私学だから先生方の転勤がないとは言え、さすがに３０年も経つと知っている先生も減ったなぁとしみじみ。懐かしい昔話をひと通り話し終えて、見送る途中、生徒たちとすれ違うと、「高校生ってやっぱりいいな！俺、一生高校生がいい。桜、楽しかったもん！」と言っていました。そんなことを言ってくれる卒業生を心から誇りに思います。お読みいただきありがとうございました。