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2022.11.08

校長メッセージ

発信すること

おはようございます。気持ちのいいお天気です。私つい、お天気に触れてしまいます笑。手紙を書くにしてもこのようなSNSにしても、まず季節柄に触れ、相手を想い季節を共有し、健康を案じるというのが自然なのでしょうね。昔ながらの日本の「時候のごあいさつ」という文化は、そうしたやり取りから生まれたのではないでしょうか。古い人間なので、そのような奥ゆかしい日本の文化が大好きです。
私は小学校3年生の頃から、大阪に暮らす同学年の従妹と、ずっと文通をしていました。大学4年生までずっとです。夏休みや冬休みになれば会えるのですが、文通がとても楽しかったし、私たちのリズムとなっていました。従妹は才女で文才もあり、おまけに都会暮らし。大阪のお笑い文化も心得ていて、言葉が洗練されているように、子供ながらに感じていました。私は彼女の手紙から、言葉の遣い方や伝え方を知らず知らずに学んで、文章を書く力が鍛えられたのだと思います。
学校現場では、発信することはとても重要です。生徒の輝きや成果、教職員の実践や研鑽の報告、保護者へのお知らせなど、発信すべきことは多々あります。ですが、ただ発信すればいいのではなく、内容やセンス、ふさわしい表現など、気を遣うのも事実です。SNSが当たり前の今、ともすれば、言葉尻を取られ、批判されてしまいます。そんなつもりで発信していないのに、無駄に傷付きます。
それでも桜丘は発信し続けようと、クラス担任が学級通信を書きます。連日書く担任もいれば、定期的に書く担任も。それを読む生徒たちは、担任の思いや自分への言葉に、元気や自信をもらいます。そのやり取りこそ、価値があると確信しています。今年度の学園祭に向けて、自主活動の中心を担う教員たちが、リレー方式で通信を発行しました。企画の取り組みの進捗や生徒たちのこぼれ話、煮詰まって企画が進まない担当教員の悩み事まで、ありのままを発信し、それが職場に共有され、年長者から若い教員への労いやアドバイスとなり、職場を繋いでくれた気がします。何より、学園祭への取り組みが例年以上に立体的に見えました。発信することって、少し勇気が必要ですね。というか、発信するという「行動」から勇気が生まれるのかな。素晴らしい発信をし続けてくれた先生方、ありがとうございました。桜丘プライドそのものでした。
学園祭前から学園祭後まで、トータル20号発行。「ここだけの話」というテーマでマル秘とありますが、危ない内容ではありません笑。その時その時の生徒たちや教員の奮闘が記されています。これ、半分に折ってありますが、B4サイズの両面書きなので、読み応えありました。本当にお疲れ様でした!
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