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2022.12.14

校長メッセージ

私学の生命線 助成金運動

『「日本人はみんな等しく教育を受ける権利がある。教育上差別してはいけない。」そのような法律があるにも関わらず、公立と私立では授業料格差があります。1970年代「公立高校を落ちて私立高校に行くことは、失敗である」「私立高校に入ると、遊んで勉強しなくなる」と言われる時代がありました。この認識と公私格差を変えるため、50年前の生徒、父母、教師は動き出しました。』
という掴みから話を切り出したのは、ひとりの青年教師。先日学内で、助成金勉強会が行われました。桜丘では若い教師が助成金運動について問題意識を持ち、その歴史を遡って勉強し、生徒と共に勉強会を開いてきました。助成金運動の代表的なものは、署名活動です。「毎年桜丘のお母さん方から署名を頼まれる」と、地域伝説になっているその署名、教職員ももちろん集めます。集めて集めて・・・一筆でも多く集めて、この40年間山のように積み重ねた署名用紙を毎年議会に提出し続けた結果、現在の愛知県では、かなり手厚い助成金を受けることができています。
この通信、細かいですが拡大しながら是非読んでください。助成金勉強会に参加した生徒がまとめ、書いたものです。父母と教師が私立に通う生徒のために始めた署名活動ですが、桜丘では「自分たちがしっかり理解して、父母や先輩方が続けてきてくれた活動を受け継いでいくことが大切。だって自分たちのことなんだから!」と、コロナ前は生徒たち自ら街頭に出て署名を集めていました。社会に対するそういう行動は、若い世代にはとても意味があるし、伝染力があります。日本の若者たちには、意志を持って堂々と行動し表現してほしいです。それ以上に、そんな若者たちを精神的にも物理的にも支援する日本社会であってほしいですね。
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