Blog 校長ブログ
2022.12.21
校長メッセージ
高校の教員になって良かった・・・と思う瞬間
2学期もあと数日です。冬らしい寒さで身体がキュッと引き締まりますね。ですが、他県では想定外の大雪で、大変な思いをされています。気候の変化にはどうしても勝てません。お見舞い申し上げます。
先週、実に4年ぶりに全科1年生の芸術祭が実施できました。コロナ禍になって神経質になったことのひとつに、音楽の授業内のリコーダーや合唱があります。いっさいできなくなり、音楽の教員は、日々の授業に頭を抱えました。でも、コロナ禍になって間もなく丸3年になる今、「マスク着用」という条件付きで、何とか合唱ができるようになりました。桜丘の芸術科目は、音楽と美術があり、音楽選択クラスは合唱、美術選択クラスはステンドグラスを作成し、「芸術祭」という形で発表しました。
審査員として会場に向かった私。最初の合唱クラスが舞台に並ぶだけで涙が笑。なんか込み上げちゃうんです、高校生の姿って。
司会を務めるのも生徒。各クラスの意気込みを紹介してくれました。
こちらは美術選択クラスのステンドグラス。1ピースずつ作成して、それを繋ぎ合わせて一つの作品に。なので、ひとりひとり責任がかかり、手を抜けません。
拡大するとこんな感じ。すごくないですか!?この細かさ!カッターで切り抜き、裏から色の銀紙を貼り付けています。
普段、運動部で頑張っている男子が、普通にピアノ担当。今の子たちは才能豊かです。力強くて圧倒されました。
客席から見ていると、舞台頭上からのスポットが生徒ひとりひとりをくっきりと照らし、その存在を際立たせてくれます。ひとりひとりの真剣さや思春期の照れくささが伝わってきて、愛おしく思えました。
最後は学年で全員合唱!「平和の鐘♪」
高校で長年働いていると、「教員になって良かった!」と思える瞬間がよくありますが、この日は強くそう感じました。合唱が苦手な生徒も、作成が面倒くさい生徒も当たり前にいます。でも、クラスのみんなのために、応援してくれる担任の先生のために、そういう気持ちを越えて自分と、そしてクラスと向き合います。その姿は本当に嘘がなく、高校生の純粋さがストレートに私の心に刺さります。学校で働けること、とても幸せに思います。