Blog 校長ブログ

桜丘は１年生の夏休みから、アルバイトを許可しています。家計を助けるため・スマホ代を自分で出すため・自動車学校費用を貯金するため・部活に入っていないからひまな時間がもったいないからなど、理由は様々です。いずれにしても、社会経験は軽い気持ちではつとめられません。「昨日店長に叱られた・・・」など、教室で落ち込む生徒もかつて見てきました。でも、自分をちゃんと叱ってくれることは、実はありがたいことなんですけどね。

さて、普通科２年生の女子ふたりが、たまたま同じコンビニに勤めていて、シフトが同じだったある日、70代の女性が慌てながら来店し、高額の電子マネー(プリペイドカード)を購入したいと申し出たそうです。日頃からコンビニ本部発信、警察発信のラミネートがそれぞれレジ付近に置いてあり、特殊詐欺について知識があったふたり。あらためてラミネートを確認し、「えっ？これって詐欺かも？！」と直感したそうです。女性ご本人にそのことを伝えると、頑として否定し、とにかく早く欲しいと信じ切っていたそうです。ふたりは勇気を持って１１０番通報し、電話口に直接女性と代わり、警察官に説得してもらったのですが、それでもまだ信じ込んでいる女性。警察官が来てくれるまで20分間、何とか女性をその場に居とどめさせ、無事、被害を防いだそうです。

昨日、そのふたりの生徒が、豊橋警察署長より感謝状をいただきました。わざわざ来校してくださり、学内に贈呈式会場を設置しました！

感謝状を受け取る生徒たち

警察署長さんより、感謝と激励の言葉をいただきました。

署長さん、桜丘理事長の間で笑顔のふたり

取材にこたえるふたり。照れくさそうです笑。

中日新聞さんに記事が掲載されています。

同じく東日新聞さん。

ふたりの咄嗟の判断と、勇気ある行動がひとりの女性を救いました。たったひとり？ではなく、こうして新聞を通して地域に広まることで、同じように行動してくれる若者が増え、結果的に多くの人を救うことになるはずです。ふたりを誇りに思います。ありがとう！