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2023.02.22

校長メッセージ

オリオン座

今週は寒い日々に逆戻りですね。寒さで身が引き締まります。来週28日に卒業式を控え、気持ちとしては、生徒たちとの別れや、はなむけの言葉に集中したいのですが、日常は何かと慌ただしく、恥ずかしながら忙しさに流されていますね。何とか乗り切って、卒業式までに気持ちを整えようと思います。
そんな日々でも、自分を振り返る、静かな時間があります。夜の愛犬の散歩です。小さい頃からずっと犬を飼っています。両親が私たちのために飼ってくれたのだと思います。散歩はもっぱら兄と私の役割で、朝は兄、夕方は私でした。毎日、当たり前のように散歩に行くのですが、寒い冬の間は、どうしても行く気が起きず、母に促され渋々行ったものです。子供の頃は冬がもっと寒く感じ、その時代にユニクロのヒートテックがあるわけでもなく、服を着重ねても寒かった記憶があります。当時、アスファルトの普及前の砂利道を愛犬と走るのですが、街灯も少なく何だか怖くて。少しでも明るい内に行けば良かったと、毎日後悔していました。愛犬が雑草の中をクンクンしているあいだ、私は決まって空を見上げていました。世界中の誰もが知る、冬の星座、オリオン座。分かりやすいですよね。見つけやすいというか。冬の空は、空気がキーンと張って、とてもクリアです。子供の私の目には、星はとても特別で、非現実的な、空想の世界のものに映っていました。
50年過ぎた今、宵の時間に愛犬の散歩に出かけることが日課です。ヒートテックをしっかり着込んでポカポカです。舗装された道、多すぎるくらいの街灯の中、私の静かな時間を楽しみます。その日の仕事の振り返りや気持ちの整理、家族のことなど、その日の気分で考えるともなく考えます。そして、愛犬がクンクンと立ち止まる度に、私は空を見上げます。オリオン座。変わらない輝き。すごいなぁと感慨深くなります。星座の始まりは、古代ギリシャまで遡ります。それはもう、私の頭では考えられない大昔のこと。壮大な話になってしまいます笑。
明日は週の合間の、ちょっと嬉しい休日です。良かったら今夜、オリオン座、見つけてください。
事故画像ではありません。ズームアップするとオリオン座が写っています。iPhoneではこれが限界でした。
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