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2023.08.18

校長メッセージ

「君はライオンみたいだ!」

本日18(金)、全校登校日でした。桜丘が大切にしている「平和教育」の一環として、全科1・2年生は体育館にて「平和講演会」を実施しました。講師としてお越しいただいたのは、新城市作手にお住いの黒田レオンさん(84歳)です。6歳の時に広島で被爆し、想像を超える量の放射能を浴びているはずが、奇跡的に今も元気にされていて、とても80代には見えない溌溂さでびっくりしました。
舞台に姿勢よく立たれているのが黒田さん
以前、アメリカでお仕事をされていた時に、黒田さんの本名がアメリカ人には発音しづらく、「君はライオンのように元気で勢いがあるからレオンと呼ぶよ!」と愛称を付けられ、以後、「黒田レオン」で活動しているそうです。
神奈川県鎌倉市生まれだそうですが、戦時中、お父様のお仕事の関係で(研究職)、広島に異動。一家で広島に移ったそうです。そしてその日が来ました。8/6、蒸し暑い、日照りの日。蝉の声がうるさい中、4歳の妹、2歳の弟の面倒を見ていました。8:15、「ピカッッッッ!」と異常な光が放たれた後、朝食を作っていたお母様が金切声をあげ「熱いー!」と叫んだそうです。何が起きたかよくわからないまま気が付くと、吹っ飛んだ畳に身を守られて、一家5人は無傷だったそうです。
辺りは焼け野原なのに、黒田さんの家はこれまた奇跡的に原型をとどめ、のちに救護所としてつかわれることになりました。
はっきりとした口調、さらに情景が浮かぶ伝え方をされるので、生徒たちは聴き入っていました。ここまでリアルな生の声を聴いたのは、私自身も初めてだったので、本当に貴重な機会でした。
同じ「人間」としての人生でも、原爆を経験したかしないかは、天と地ほどの差があります。いや、それ以上です。軽々しく感想を述べてはいけないような気持ちになります。
レオンさん、暑い中本当にありがとうございました!生徒たち、感想文をしっかり書いてくれると思います。お送りしますね。奥様と共にこれからもお元気でお過ごしください。
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