News お知らせ
2024.12.04
普通科
命どぅ宝~修学旅行最終日平和学習~
前回の記事にも書かれている通り、普音科2学年は11月25日 (月)より修学旅行で沖縄に来ています。時の流れは速いもので、もう最終日。本日11月28日 (木) は桜丘学園が大事にしている「平和学習」に取り組みました。沖縄県営平和記念公園やひめゆり平和記念資料館を訪れました。これまで桜丘で行ってきた「平和学習」の集大成として上記の場所に訪れ、ひめゆりの塔前にある献花台にて黙祷を捧げました。沖縄戦で亡くなられた方の名前が刻まれた「平和の礎」や沖縄戦を生き残った「ひめゆり学徒隊」の生徒たちが残した証言映像を見た生徒たちは、何を感じたのでしょうか。生徒の感想を一部紹介したいと思います。
「今日は最終日でした。午前中は平和記念資料館とひめゆりの平和記念資料館へ行きました。平和記念資料館にある平和の礎では、亡くなられた方の名前が刻まれてあって、本当に亡くなった方がいたんだなと実感しました。資料館の中では生々しい戦争中の写真が何枚もあり、こんな残酷なことがここで起きていたということが信じられませんでした。ひめゆり平和記念資料館では亡くなられた学徒隊の生徒と先生方の写真が貼られていて平和の礎よりも、亡くなられた方がいたという実感が強く湧きました。写真を見ていると自分たちと年齢がほぼ変わらない方々が本当に戦地で戦って亡くなったんだなと思うと、とても心が苦しくなりました。改めて戦争はしてはいけないという気持ちにさせられた、とても濃い午前中を過ごせました。午後からは国際通りへ行き友達と美味しいご飯を食べたり、お揃いのT-シャツやお土産を買ったりなどとても楽しく過ごせました。とても充実した4日間でしたが、あっという間に終わってしまい少し寂しく思いました。とても楽しかったし、この経験を活かしてこれからの人生に繋げていきたいなと思いました。」
「修学旅行最終日の4日目、平和の礎を見に行った時にとても異様な光景で驚きました。波打つように建てられた石畳の多さ。それが戦没者の数を物語っていると思うと信じられませんでした。そして同じ場所にあった平和記念資料館。ここでは普段見られないような実物の資料がたくさんあり、中には目を背けたくなるような物もありました。ですが沖縄に来たからにはと思い、目を逸らすことなく館内を周り終え、より平和への意識をこの場所で高められたと思います。」
「4日目。今日は平和の礎とひめゆりの塔に行きました。まず平和の礎は、実際に戦争で亡くなってしまった方たちの名前を目の当たりにしました。想像以上の名前の数を目にして信じたくなかったです。沖縄の方たちだけでなく他県から集められた兵士の方もここで亡くなってしまったということも知って、毎年毎年、亡くなってしまった方の名前の追加があるということを聞いて自分の想像以上の方が苦しんでいたということを知りました。資料館では実際の生々しい写真や遺品もありました。見るだけで苦しくなるくらいの場所でした。ほんとに考えさせられたし、二度とこんなことはおこってはいけないと改めて実感しました。ほんとに有意義な時間になりました。」
「平和の礎はテレビや動画でしか見たことがなかったけど、実際に見に行くとそこに一人一人の人生があったんだと思い、胸が苦しくなりました。中には「○○の子」と言ったように名前こそ書かれていないけど、いたという証明が遺されていて、すごく寂しい気持ちになりました。修学旅行4日間を通して、一番頭に残ったのは、ひめゆり祈念資料館で見たひめゆり学徒隊の方の『私は皇国女性だ。殺せ。』という言葉がすごく心に残りました。その言葉を米軍兵士の目の前で、銃を突きつけられた状況で言い放った時の気持ちを想像すると、言葉にはできないぐらい辛い気持ちになりました。」
「最後4日目、朝からバスガイドさんの沖縄戦の話を聞き、ひめゆり学徒隊への関心が高まった時、資料館やひめゆりの搭に行きました。資料館では当時使われていた本物の兵士の隊服や、食器、逃げる時に被っていた防災頭巾、その他色々なものを目にして来ました。自分のひいひいおじいちゃんが沖縄戦で生き残った人だと聞き、先祖達が体験した事を身に染みて感じた半日になりました。ひめゆりの塔では、生き残ったひめゆり学徒隊の方々の話をビデオで見て、その時の情景や悲惨な話を想像しながら、当時こんなことまであったのか、と教科書や今まで見た本には書かれていない話が聞けて、涙が出ないことはなかったです。最後の修学旅行、小学校、中学校、とは違った修学旅行を体験出来て本当に良かったと思います。この体験を忘れず、後世に伝えていきたいと思いました。」
「平和の礎やひめゆりの塔などを見学し、戦争の悲惨さと平和の大切さを実感しました。資料館では、ガマの中の様子を再現したものがあり、音や暗さなどが怖くて、数十秒もいられませんでした。ひめゆり学徒隊一人一人の性格や家族構成、どうやって亡くなったかが書かれている場所がありました。戦争で犠牲になった人には、それぞれ人生があって、亡くなった人の数だけでは感じられない悲しさを感じました。ひめゆり学徒隊の人たちがもしも私と同じ時代に生まれていたら、どこかで友達になっていたかもしれません。そう考えたら、胸が苦しくてたまらなくなりました。国際通りでは思う存分お土産を買いました。お店の人がたくさん声をかけてくださり、お菓子の試食までさせてくれました。どのお店の店員さんも良い人ばかりで、思わずたくさん買ってしまいました。帰って家族にお土産を渡したら、とても喜んでくれて、あの時の店員さんのおかげだなと温かい気持ちになりました。修学旅行では、たくさんの学びが得られ、友達との思い出もいっぱいできました。めちゃくちゃ楽しかったです。」
(文責: 普音科2学年 竹之越)