News お知らせ

　豊橋を拠点に活動する音楽科卒業生とその仲間たちによる『M.G.T.第8回演奏会』が開催されました。

　今回の演奏会に参加した卒業生たちは、大学生、大学院生やドイツに留学している学生に加えて、プロのオーケストラと共に演奏活動をしていたり、社会人として仕事をしながら演奏活動をしていたりと、それぞれの立場で音楽に真摯に向き合っています。

 

　本校に在学していた卒業生との日々を振り返ると、どんなに練習を重ねても良い結果が出せずに、悔しくて泣いている姿をよく見かけました。また自信を持って望んだ本番において、思いがけないミスが起き、実力が発揮できずにその場から動けなくなってしまう姿も見ました。本番において練習で培ってきた力を全て出し切るということは本当に至難の業であるとつくづく思います。それほどに高校においての時間は、最も力が伸びる時期であると同時に多くの困難に直面する時期でもあります。しかし、学生にとってその苦悩を乗り越え、自分の音楽を掴んだ時の幸福感は言葉では言い表せない大きな喜びです。私も教員として、レッスンや授業で多くの時間を共にした卒業生達の成長ぶりには誇らしく、また感動させられました。

 

　今回の演奏会での音楽科卒業生の逞しさは音楽科の生徒の心にも響きました。演奏会後は出演者全員から現役生に向けてエールが送られました。飾らない人柄で高校時代の思い出を語る卒業生達の言葉に私も胸が熱くなりました。

 

(文責: 野畑さおり)