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学園祭の少し前、高等部1年生による前期総合学習の発表会を実施しました。発表した内容は、「インターン先の企業から、SDGsを意識した商品を提案せよ！！」というもの。これまで前期総合では、東南アジアにおける貧困をはじめとした諸問題について学習を重ねてきました。今回の発表会は、その問題に対する自分たちなりの支援策を提案するものです。

自分たちのプランを提案するにあたって、夏休み前から様々な準備と試行錯誤を重ねてきました。例えば、どの国のどの問題を解決するのかということ。この提案は一個人として行うものでなく、後期総合学習でインターンすることになる実在の企業の一員という立場から行っています。そのため、自分の企業の強みや事業内容を勘案する必要があり、できることも自ずと切ってきます。やるべき事とできる事。そのすり合わせには、かなりの苦労がありました。

そんな中、見事最優秀賞に選ばれたのは、メニコンによる「促進！パインドネシア！」というプロジェクトでした。石炭火力発電の環境被害を抱え、かつパイナップル生産量世界2位を誇るインドネシアで、パイナップルの皮や芯をバイオ燃料にし、石炭の代替とする計画です。メニコンが環境事業の一環で培った、高度な発酵技術を取り入れている点がポイントです。発想の柔軟さはもちろん、論理の展開とデータの客観性も素晴らしく、聴衆をうならせるプレゼンテーションでした。

「前期」総合学習が集大成を迎えたということで、ここからは後期総合学習が始まります。ここまでと同じように、プレゼンテーションで自分たちのアイデアを発信していくことになります。今回の発表会で見えた課題をもとに、また邁進していきましょう。（文責：高等部 佐藤）